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アテネ考古学博物館

アテネにあるギリシャで最大規模をほこる国立博物館。1829年エイーナ島に設立されたが、74年に現在地に建設がはじまり、81年に開館。1930年代と第2次世界大戦後に増改築がおこなわれ、現在にいたる。ギリシャ全土でおこなわれた考古学調査隊の発掘の成果が結集されている。

収蔵品は、先史時代からアルカイク時代、クラシック時代、ヘレニズム時代までにわたっており、ギリシャ美術の収集では世界有数の古代博物館となっている。1階、2階あわせて五十数室の展示室には、時代別、ジャンル別に作品が展示されている。1階中央のミュケナイ(エーゲ文明)部門には、1876年に考古学者のシュリーマンがアクロポリスの王墓から発見した莫大な財宝が展示されている。なかでも「黄金のマスク」はとくに注目に値する。

博物館西翼には10室にわたって、アルカイクからヘレニズム時代までの重要な彫刻がならぶ。1920年代にアルテミシオン岬近くの海底から発見されたブロンズ製の「ポセイドン」(前5世紀中頃)は、とくに有名である。2階には幾何学様式や赤絵式の陶器やタナグラ人形(埋葬用の小像)などをふくむ、さまざまな様式と形をもつ数千点のギリシャ陶器が時代別、様式別に展示されている。

また特別室には、近年サントリニ(テイラ)島で発掘された先史時代の壁画群が展示され、絵画部門の充実もはかられている。