| SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル) | 項目ビュー | ||||
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| III. | SLBMの歴史 |
潜水艦から弾道弾を発射することは、第2次世界大戦中のドイツで最初にこころみられた。これは世界最初の実用弾道弾V-2号をコンテナにつみこんで、Uボートでアメリカ沿岸まで曳航(えいこう)し、ニューヨークなどの大都市を攻撃しようというものであった。しかし、実験はされたものの実用化する前に終戦となった。
| 1. | 弾道ミサイル原子力潜水艦の登場 |
アメリカ最初の弾道ミサイル原子力潜水艦ジョージ・ワシントンは1959年に完成した。この潜水艦は、57年のソ連の人工衛星の成功に刺激されていそいで建造されたもので、建造中の攻撃型原子力潜水艦の船体を切断してミサイル区画をはさみこんだものであった。搭載されたミサイルはポラリスA-1型で800ktの核弾頭1個を装備し、2200kmの射程をもっていた。
これに対してソ連は1956~59年に就役したズールーV型潜水艦に射程約1200kmのSS-N-4を搭載していたが、アメリカのSLBMに対抗することはできなかった。ソ連の本格的なSLBMは70年代に実用化され、ヤンキー級に搭載されたSS-N-6からで、SS-N-6は1メガトンの核弾頭1個を装備し2400kmの射程をもっていた。
| 2. | SLBMの発達 |
その後、米ソ両国は冷戦の中、SLBMと搭載潜水艦の発展強化をおこなっていった。アメリカはポラリスの改良型からポセイドン、トライデントへとすすみ、潜水艦もラファイエット級、オハイオ級へと大型化していった。現在オハイオ級には最新型のトライデントミサイル24発が搭載されている。
一方ソ連はSS-N-8、17、18、20と発展進化し、現在、世界最大の弾道ミサイル原子力潜水艦タイフーン級は、射程8300kmのSS-N-20を20発搭載している。また、イギリスはアメリカの技術供与をうけてSLBMを導入し、フランスと中国は独自の開発によってSLBMを実用化している。
SLBMは位置が移動する潜水艦から発射するため、命中精度の点でICBMにおとっていた。しかし最近では、天体観測や人工衛星を利用したりして、命中精度の向上がはかられている。