対戦車兵器
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対戦車兵器
IV. 対戦車兵器の歴史

対戦車兵器は戦場に戦車が出現すると同時に出現した。はじめは通常の火砲を水平射撃して、対戦車兵器として使用していたが、やがて歩兵の小銃から発射する徹甲弾が開発された。その後、これらは専用の対戦車砲と対戦車銃へと発展した。

1. 対戦車ロケット

第2次世界大戦で、戦車の装甲防御力が強化されると対戦車兵器の性能も向上していった。だが、対戦車砲は88mm、100mm、128mmと巨大化して非実用的なものになってしまった。また、対戦車銃は口径20mmまでは大型化したが、それ以上の巨大化ができなかったためつくられなくなった。

これにかわって大戦中期以降実用化されたのが、成形炸薬弾を使用した歩兵携行式の対戦車ロケットで、ドイツのパンツァー・ファウスト、アメリカのバズーカ砲が知られている。

2. 対戦車ミサイルの登場

誘導式の対戦車ミサイルは、大戦中のドイツの技術をもとにして、フランス、ソ連などで1950年代に実用化された。ソ連のサガー対戦車ミサイルは73年の第4次中東戦争(中東戦争)で威力を発揮し、戦車無用論が提唱されたこともあった。

しかし最近では、鋼鉄の装甲板にセラミックや樹脂などをくみあわせた複合装甲や爆発物をもちいて成形炸薬弾の威力をそぐリアクティブ装甲などの特殊装甲の採用で、戦車の装甲防御力が向上した。そのため対戦車ミサイルも弾頭威力の向上、タンデム弾頭という二重の特殊弾頭や、トップアタックといわれる戦車上部をねらう方法の採用など強化がすすめられている。