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| I. | プロローグ |
歴史の時代区分で、原始と中世の間に位置する時代をいう。一般には原始時代をふくめて古代とし、中世の前の時代全般を意味する場合もある。
世界史的にみると、原始時代は人類の誕生から階級社会といわれる都市国家的な古代国家の成立期までをいい、古代になると文字や金属器の使用、牧畜、農耕などがみられる(→ 石器時代の「新石器時代」)。
すなわち古代は、生産力の発展によって生みだされた奴隷制社会であり、基本的な生産が奴隷労働力によってになわれている社会をいい、中世は封建社会(→ 封建制)、近代は資本主義社会と特徴づけられる。しかし、こうした歴史の流れは西欧にはあてはまるものの、東欧やアジア、アフリカなど、地域や民族によっては、かならずしもあてはまるわけではない。
古代の四大文明といえば、エジプト文明、パキスタンとインドのインダス文明、中東のメソポタミア文明、中国の黄河・長江文明(黄河文明・長江文明)である。それにオルメカやマヤなど16世紀以前のアメリカ先住民文化(→ プレ・コロンビアン美術)は、ギリシャ文明やエーゲ文明といった古代地中海文明に匹敵する文明をもっていたことが知られる。また中東では、ヨルダン川西岸地区のエリコで前8000年にさかのぼる初期農耕集落跡がみつかり、原始から古代への過渡期の遺跡として注目された。
古代がいつおわるかについては、それぞれの地域で解釈がいくつもあるが、ヨーロッパ史では、西ローマ帝国(→ ローマ史)の崩壊(476年)とされることが多い。インド史ではグプタ朝を古代末期として7世紀のバルダナ朝までを古代とするのが一般的だが、マウリヤ朝のおわる前2世紀とする説などもあり、確定していない。中国史では漢(後漢)王朝の没落とされるが、魏晋南北朝時代を中世への過渡期としてその末期としたり、唐王朝の滅亡とすることもある。