| 核実験 | 項目ビュー | ||||
| 印刷するには、[ファイル] メニューの [印刷] をクリックします。 | |||||
| III. | 未臨界実験 |
核爆発によらない核実験とは、現在アメリカが計画、実行しているもので、核分裂の連鎖反応がおこる臨界状態直前、すなわち核爆発直前の条件下でおこなわれる「未臨界実験(臨界前核実験ともいう)」である。この実験は、地下で高性能火薬を爆発させ、その衝撃波をプルトニウムなどの核物質にあてて変化をしらべるもので、核物質の量などを調節して核爆発にはいたらないようになっている。これは長年にわたって蓄積された膨大な実験データをスーパーコンピューターで処理することによって、実際の核爆発をおこさなくても核兵器の維持、開発が可能になったことを背景としている。
アメリカは、この実験は核兵器の信頼性を確認するのが目的で核実験ではないとし、ロシアもこの実験は核爆発をともなわないため包括的核実験禁止条約(CTBT)の対象外であるとして、両国とも実験に着手している。しかし、核兵器保持のための実験には変わりはなく、核兵器そのものの廃絶をめざしているCTBTの精神に反しており、中国やインド、国際的な環境団体などから強い批判の声があがった。