| III.
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器楽の時代 |
これらの社会体制の変化の影響により、とくに大きく発展したのが器楽の分野である。
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ソナタ形式の誕生 |
古典派は、バロック時代のごてごてした装飾や、過度の感情表現を排除し、調和のとれた形式を生みだした。その代表が複数の主題の展開を原理とするソナタ形式である。提示部-展開部-再現部の3部分から構成され、主調と属調(主調の完全5度上の調)の対比を明確な図式にしめしたソナタ形式は、当時の音楽に広く浸透し、さまざまな音楽の土台となった。
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公開演奏会の登場 |
独奏または2つの楽器で演奏されるソナタ、オーケストラによる交響曲、独奏楽器とオーケストラによる協奏曲、2台のバイオリンとビオラとチェロによる弦楽四重奏曲などは、すべてこの時代に確立した器楽様式であり、それ以降の音楽にとっても重要なものである。これらの音楽は、公開演奏会でも数多く演奏され、楽譜も盛んに出版された。
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オペラの変化と発展 |
声楽の分野では、ドイツ歌曲がハイドンやモーツァルトにより確立される。オペラでは、グルックが1762年の「オルフェオとエウリディーチェ」などにより歌詞と音楽の調和をめざした「オペラ改革」をこころみる。グルック以降、オペラでも合唱や器楽演奏が重視されるようになった。古典派の時代にも、当初は宮廷劇場で上演されるオペラ・セーリア(まじめなオペラ)が主体だったが、費用のかさむ大規模な宮廷オペラはしだいに敬遠されるようになる。かわって発展してきたのが喜劇的なオペラで、新たに登場した巡業歌劇団や民間劇場で上演され、市民の人気をあつめた。
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