ロマン派(音楽)
印刷するには、[ファイル] メニューの [印刷] をクリックします。
ロマン派(音楽)
IV. 音楽家が自由に個性を発揮

この時代には市民社会への音楽の浸透がすすみ、音楽家は王侯貴族につかえる身分から解放され、自立した立場になった。その結果、演奏会が音楽活動の中心となり、音楽家もそれぞれの個性を主張するようになる。作品が何度もくりかえし演奏されるようになるのもこの時代の特徴で、作曲家もそれを意識して、作品をかなり綿密に推敲(すいこう)するようになる。したがって、この時代には古典派以前ほど多作な作曲家はいない。

個性が尊重されるようになったため、作曲家ばかりでなく、演奏家にも卓抜したテクニックで名をなす人々が登場する。彼らは「ビルトゥオーソ」とよばれ、名人芸的な技巧を演奏会で披露した。ピアノのショパンやリスト、バイオリンのパガニーニなどがとくに有名である。

ロマン派は100年以上にもおよぶため、19世紀中ごろまでを初期、19世紀中ごろから1890年ごろまでを中期、それ以降を後期と区別することができる。また、中期と後期をあわせて後期という区分もある。