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ホウ酸(硼酸)

かつては硼酸という表記もつかわれた。ホウ素の酸素酸の総称で、メタホウ酸、オルトホウ酸、四ホウ酸などがあるが、特定していないときには、オルトホウ酸H3BO3をさすことが多い。白色粉末か無色の結晶で、水やエタノール(アルコール)にとけて、水溶液は微弱な酸性をしめす。天然には温泉の成分として噴出したり、火山の噴気孔の昇華物として産出される。工業的にはホウ砂を硫酸などの強酸で処理し、えられたものを再結晶させて精製する。

固体は平面三角形の分子で、水素結合でたがいにつらなった層状の構造をしているため、肉眼では魚の鱗(うろこ)のようにみえる。

水溶液は、弱い殺菌作用があり、うがいや消毒液につかう。ガラス、陶磁器の釉薬、顔料の原料となる。

オルトホウ酸は、分子式H3BO3、分子量61.83、密度1.43g/cm³(15°C)、融点169°C、加熱していくとメタホウ酸から四ホウ酸をへて300°Cでガラス状の酸化ホウ素B2O3となる。