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| III. | 中国で考案された技術 |
伊勢神宮内宮正殿にみられるように、寺院建築の技術が伝来する以前には、垂木をいちばん外側で支持するのは、柱の上におかれた桁(けた)であった。伊勢神宮は草葺(くさぶ)きの軽い屋根であったため、それでもじゅうぶんな軒の出を確保することができた。しかし、瓦葺きの重い屋根の寺院や宮殿では、同じ方法で外にはりだした深い軒をつくるのは困難になる。
そこで、中国では柱の外側で軒を支持する技術が考案された。それは、肘木(ひじき)や尾垂木という部材を柱より外側にのばし、これを「てこ」につかって、その先端で垂木をささえる軒桁を支持する方法である。この方法によって、深い軒の出が可能になった。