母屋と庇
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母屋と庇
VI. 部屋の成立

中世になると、母屋や庇といった表現はしだいにみられなくなる。平安時代後半から、屋根を支持する天井より上の構造と、屋内を形づくる天井より下の構造とを分離させる日本独自の建築技術が発達し、これによって、屋根の構造に束縛された母屋と庇の構成にかわって、機能に応じた部屋が屋内に自在に配置されるようになったのである。母屋と庇の構成の崩壊は、寝殿造から書院造への移り変わりをしめす大きな現象のひとつである。