ユーロ
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ユーロ
III. ユーロの概略

Euro(ユーロ)は、元来はEurobond(ユーロ債)のように、複合詞としてもちいられてヨーロッパの意味をあらわすもので、単独ではもちいられてこなかったが、1995年12月マドリードで開かれたヨーロッパ首脳会議(欧州サミット)で、共通通貨の名称およびその通貨単位として採用された。

従来は、マーストリヒト条約の中でヨーロッパ通貨単位(European Currency Unit:ヨーロッパ通貨制度)の略称ECU(エキュ)を仮称としていたが、フランス革命後の一時期、同国の銀貨の名称がECUであったことがあるため、それを名称とすることに反対する国があって、最終的には無難なユーロにきまった。

ユーロは、2001年末までは価格の表示単位(価値基準)として、また預貯金の残高、外国為替市場、資本取引、旅行者小切手など、銀行を通じる取り引きでもちいられた。紙幣と硬貨の流通は、02年1月から開始され、参加各国の通貨は、同年2月末までに法的効力をうしなった。

ユーロの価値は、外国為替市場でドルや円など域外主要通貨との間で変動する。1999年に導入された直後の1カ月間は、1ユーロ=1.18~1.13ドル、1ユーロ=134~132円程度であったが、その後は、傾向的にはユーロ安の方向で推移した。しかし、2002年秋より相場は上昇し、03年5月には導入直後の相場をうわまわった。以後も全体として上昇をつづけ、08年1月には1ユーロ=1.45~1.49ドル、1ユーロ=150~160円程度と、ドルや円に対するユーロの価値は大きく高まっている。