C型肝炎
印刷するには、[ファイル] メニューの [印刷] をクリックします。
C型肝炎
III. 対応と治療

献血時の検査が確立してからは、医療行為による感染は激減している。精度も次第にあがって、1992年以降は輸血による感染はほとんどない。衛生環境が向上したこともあって新たな感染者はひじょうにまれになった。

一方、感染に気がつかないままでいる持続感染者を発掘して、治療につなげることが課題となっている。日本の肝臓癌の発生は50歳代後半~60歳代前半がピークであることから、厚生労働省では、2002年4月から老人保健法による住民健診(40歳以上が対象)などにC型肝炎ウイルス検査を導入して、患者の掘り起こしをすすめている。

治療は、注射によるインターフェロン投与や、インターフェロンと経口抗ウイルス薬リバビリン(2001年11月認可)の併用が中心になる。効果は、ウイルスの遺伝子型や量、進展度によりことなるが、なおりにくい1b高ウイルス量でも約50%、全体では60%程度が治癒する。

感染予防のためのワクチンはないので、感染者の血液にふれないようにしなければならない。医療従事者が針刺し事故などであやまってC型肝炎ウイルスに感染するケースがあり、そうした事故の対策もいそがれる。