微生物
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微生物
II. 微生物の発見

肉眼にみえない小さな生物がいることをはじめて明らかにしたのは、17世紀半ばのオランダの顕微鏡学者アントニ・レーウェンフックで、彼が「微小動物(animalcules)」とよんだものの中には原生動物、細菌そのほかがふくまれていた。当初は分類がさだまらず、微生物の生物学的な意味もながらく不明であった。ようやく19世紀半ばに、ドイツの細菌学者フェルディナント・コーンらによって細菌の分類学が確立され、それと並行して2つの分野で微生物、ことに細菌の役割が解明されはじめる。

ひとつは発酵の研究で、ドイツの博物学者テオドール・シュバンや、フランスの生化学者ルイ・パスツールによって、発酵が酵母という微生物の働きであることが証明され、生命の自然発生説にとどめをさすことになった。もうひとつは、晩年のパスツールにはじまり、ドイツの細菌学者ロバート・コッホによって大成される病原細菌学である。感染症の原因が微生物であることを証明し、現代医学の成立をうながした。