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建築用語で、玄関口をともなう建物の正面、あるいはその壁体のことをさすフランス語。イタリア語ではファッチアータFacciata、ドイツ語ではファッサーデFassade、英語ではフロンテジFrontage。その背後にある建物の階層や構造を強調したり、あるいはおおいかくす役割をはたしたりする。
ゴシック期の教会堂建築では、通常、主ファサード(西正面)とは別に、トランセプト(袖廊)の入り口に副ファサード(北正面、あるいは南正面)がつくられた。またバロック期の宮殿や城館では、同格の2つのファサードが登場する。その場合、ひとつは通常の玄関、もうひとつは庭園への出入口としてもうけられた。あらゆる時代を通じて、建築の外部ではもっとも装飾に力がそそがれた部分であり、ルネサンスやバロックの建築では柱のオーダー(→ 円柱)が、またゴシック建築では柱やタンパン(扉上の半円形の小壁)にほどこされた彫刻が重要な役割をはたしている。