化学繊維
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化学繊維
II. 製法

化学繊維をつくるには、ポリマー(高分子化合物)の原材料を高い温度に熱したり溶媒をつかってとかした粘性の高い液体を、小さい穴(ノズル)からおしだすことにより糸にする。これを紡糸(ぼうし)という。紡糸には、加熱・溶融した原料を空気気流の中で冷却・固化する「溶融紡糸」、溶媒にとかした原料を熱風中におしだして溶媒を蒸発させて固化する「乾式紡糸」、溶媒にとかした原料を凝固液中におしだして固化する「湿式紡糸」がある。ノズルの形により繊維の断面の形を円形やうすいリボン状などのさまざまな形にできる。

穴から出たあとの繊維を長くひきのばすと、糸の中で高分子が長さ方向に配列し、強度がます。また、ひきのばし(延伸)の仕方によって、強度や弾力性などを調整することができる。ちがった性質の原材料をくみあわせたり、糸の形や強さなどを思いどおり設計できたりすることから、天然繊維にない機能や肌触りをもつ多種多様な素材をつくれるのが化学繊維の利点といえる。