| ウサマ・ビンラーディン | 項目ビュー | ||||
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| IV. | ウサマ・ビンラーディンの思想 |
ウサマ・ビンラーディンの思想は、イスラム原理主義とよばれる思想の系譜につらなっている。イスラム原理主義とは、イスラムのみを規範として他の世俗的なものを排除し、アッラーの支配を確立するイスラム復古思想だが、とくにウサマの場合、母国のサウジアラビアとの関係で考えなければならない。
サウジアラビアは、イスラム教の聖地メッカの守護者であり、基本的にはイスラム国家である。しかしウサマにとってサウジアラビア王家は、欧米化にはしり、もはやイスラムの守護者としての正統性をもたない存在であった。この不信が決定的になったのは、1990年の湾岸危機でサウジアラビアが異教徒のアメリカ軍の駐留をみとめた時であった。
これは同時に、イスラムの土地をよごしているアメリカへの憎しみにつながった。ウサマにとってアッラーの支配を確立するということは、すなわちイスラムの敵とみなすアメリカとの戦いを意味したのである。