| 全身性炎症反応症候群(SIRS) | 項目ビュー | ||||
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| III. | サイトカイン・好中球・多臓器不全 |
サイトカインの中には、炎症がおこっている場所に、白血球の一種である好中球(→ 食細胞:食作用)をあつめて、作用させるものもある。好中球は、本来、細菌などが体内に入ってくると、この外敵をやっつけるためにフリーラジカルをつくり出し、細菌を食べてしまう働きがある。しかし、大きな侵襲をうけてサイトカインが多量につくられると、好中球は炎症がおこっている場所だけでなく、重要な臓器にもおくりこまれる。重要な臓器にあつまった好中球は、その臓器を攻撃し、破壊しようとする。これが臓器不全であり、同時に複数の臓器が破壊されることを多臓器不全という。
このように、生体が侵襲をうけると、サイトカインが重要な働きをすることが明らかになり、1991年、アメリカ合衆国の胸部疾患学会と集中治療学会が共同で、全身性炎症反応症候群(SIRS)という概念を提唱した。これは、大きな侵襲をうけた重症患者に共通してみられる病態である。また、SIRSの中で、感染によっておこったものは敗血症(sepsis)とよばれる。