ポリプロピレン
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ポリプロピレン
II. 性質

ポリプロピレンは比重(密度)が0.90~0.91と、プラスチック中ではもっとも軽い。よく似た高密度ポリエチレンの比重は0.96である。また強度は高密度ポリエチレンと同等なため、自動車の軽量化を目的として、バンパーやステアリングホイール、各種内装材につかわれて燃費の向上に貢献している。

また、耐熱温度が100°Cを超えるため(融点は164~170°C)、ポリプロピレン製の食品容器は電子レンジでの加熱が可能である。この特徴を利用して、熱湯や蒸気消毒が前提の学校や病院などの給食用食器類にも使用されている。ちなみに、高密度ポリエチレンでは80°Cを超える温度に長時間おくと、変形してしまう。ポリプロピレンは割れにくく、しなやかな性質があるため、くり返しの折り曲げにも耐えることができる。蓋(ふた)と本体とが一体になり、蝶番(ちょうつがい)をつかわない容器もポリプロピレンの性質を利用したものである。

ただし、欠点としては0°C以下の低温ではもろくなり、衝撃をうけると割れやすくなることがあげられる。これに対して高密度ポリエチレンでは、-50°Cくらいまでの低温には耐えることができる。また、長期間にわたり紫外線にさらされると劣化して、くずれやすくなる。鉄や銅、真鍮(しんちゅう、黄銅)などの重金属と接触していると劣化がはやまる。また、成形するときに体積の収縮が大きいなどの短所がある。