ポリプロピレン
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ポリプロピレン
III. 用途

ポリプロピレンは耐水性や耐酸性にすぐれていることから、家庭用プラスチックとして、ポリバケツや台所の洗い桶(おけ)、風呂場(ふろば)の洗面器、冷蔵庫用保存容器、弁当箱などに広くつかわれている。ポリプロピレンはフィルム・シート状に加工製造する過程で一定方向にひきのばす工程をくわえると、その方向へ分子が配列されることにより引き延ばしに対して非常に強くなる。この性質を利用して「PPバンド」という梱包用(こんぽうよう)の結束材に使用されている。さらに、引っ張りに強いだけでなく表面がなめらかで、耐磨耗性(たいまもうせい)もあるために梱包の機械化に不可欠なものとなっている。そのため、これまで使用されてきた麻縄などにかわる梱包材として広く普及している。

また、空気や湿気をとおしにくいところから、菓子袋やパン袋、握り飯の包装などにもつかわれている。以前、よく利用されていたセロハンと似ているが、セロハンのような吸湿性はない。このときもフィルム・シートを縦方向と横方向にひいてのばすことにより、縦横とも引っ張り力に対して強くなっている。

さらに高周波絶縁性(絶縁体)にもすぐれることから、電線の被覆(ひふく)や高周波絶縁物にも利用されている。ポリプロピレンを紡糸してつくられる化学繊維は、軽量で強度もあるが、染色性がわるいために衣料用としてよりも工業用の利用の方が多い。