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アッジェ,E.

1856~1927 写真史で重要な位置を占めるフランスの写真家。ボルドーに生まれ、おさないときは客船ではたらき、のちに俳優と画家を経験した。1898年ごろから写真の仕事をはじめ、10年たたないうちに、商人、建築、ショーウィンドー、公園、カフェ、市場など、パリの人々の生活風景を撮影し、彼の作品の中でもとくに印象的なドキュメント・シリーズを生みだした。しかし、作品はほとんど売れず、1921年にパリとベルサイユの売春婦のドキュメントによってわずかに収入をえただけだった。

アメリカの写真家マン・レイは、パリ滞在中の1920年代半ばにアッジェの写真をみいだし、マン・レイの弟子のアメリカの写真家ベレニス・アボットもアッジェのすぐれた才能をみとめた。27年にアッジェが死去したのち、アボットはプリントとネガの大半をアメリカにもちこみ、それらは現在ニューヨーク近代美術館のアボット=レビー・コレクションを構成している。