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| IV. | 経済 |
経済の中心をなす農業および林漁業は、GDP(国内総生産)の26.1%(2006年)、労働人口の34%(2000年)を占める。綿花に依存するモノカルチャー構造で、その生産量は、旧ソビエト連邦(ソ連)時代にはソ連全体の約60%を占め、ソ連の綿工業の重要な原綿供給地だった。今日でも綿花生産量は世界屈指の規模をほこり、2006年は117万t。絹とカラクール(ヒツジの一品種)毛皮の生産も盛んである。そのほか、コムギ、米、オオムギ、果実類、野菜などを産する。しかし、同国の農業は綿花栽培が大半を占めるため、自給用穀物の3分の2、食肉の3分の1、牛乳の4分の1、ジャガイモの半分を輸入に依存している。
工業はGDPの27.4%(2006年)、労働人口の20%(2000年)が従事する。おもな工業生産物は綿繊維・織物、生糸、絹織物、ゴム履物、タバコ、セメント、ガソリンなどである。鉱物資源は天然ガス、石炭、銅、銀、金など。近年、フェルガナ盆地(→ フェルガナ)で石油が発見され産出量も増加している。
ソ連が解体し旧来の協力関係が破綻(はたん)したため、多くの旧ソ連諸国と同様、ウズベキスタンの経済も大きな打撃をこうむった。たとえば機械部品や燃料をはじめ輸入品が不足している。市場経済への移行はおくれている。国家が市場経済化を管理しており、多くの消費財に価格統制が実施され、業績のふるわない企業や農場には補助金が支給されている。土地の私有化はまだすすんでいない。
1993年11月、政府はロシア・ルーブルの代わりに暫定的な通貨スム・クーポンを発行し、94年7月にはスムが正式な通貨になった。また同年、ロシアとの間に経済協力同盟条約を締結し、両国が協力して改革を推進することをとりきめた。