統合失調症
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統合失調症
II. 症状

考えや気持ちがまとまりにくくなっている統合失調の状態は、物事に対する考え方や理解、感情、動作、対人関係などにあらわれる。論理的な思考ができなくなったり、妄想にかられたり、感情がとぼしくなったり、おかしな行動をしたりするようになる。幻覚があらわれ、とくに幻聴といって、自分の考えが外からの声となってきこえたり、あるいは命令されたり悪口をいわれたように思いこみ、異常な行動にはしることがある。動作の面では、わけのわからないことを突然大声でさけぶなどの極端な興奮状態をしめしたり、逆にぼんやりした状態になったりということをくりかえす。また、統合失調症の患者は自分の中にとじこもりがちで、周りのことに無関心になり、他人とうまくつきあっていけない。

統合失調症は、精神病の中でも発病する人が多く、しかも、もっとも重い病気である。ほとんどが中年までに発病する。ふつう思春期から青年期のころにはじめて症状がでて、その後さまざまな症状があらわれる。はっきりした症状がでるわけではないのではじめはわからないが、しだいに仕事がうまくできなくなったり、対人関係がうまくいかなくなったり、自分の身の周りのことでさえいい加減にするようになったりする。

統合失調症の苦しみは、症状をならべただけではあらわすことができない。統合失調症の人がおかしなことをいったり、おかしな行動をすると、周りの人はわらうだろう。しかし統合失調症の人は、たのしくてそんなことをいったりしたりしているわけではない。自分自身の考えをコントロールすることができず、現実からかけはなれ、幻の声によって行動を命令される。統合失調症患者はこれにおびえ、孤立してしまう。