希ガス
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希ガス
II. 化合物

希ガスの原子は、いちばん外側の軌道をまわっている最外殻電子(価電子)の数がヘリウムは2個、それ以外のものは8個で、電子軌道(原子)のすべてが電子でみたされ、いずれも安定な電子配置をもっている。そのため、長い間、他の元素と化学結合(化学反応)をつくらず、単独の原子からなる単原子分子(分子)として存在するものとみなされてきた。しかし現在では、希ガスのうちクリプトン、キセノン、ラドンの3元素は化合物をつくることが知られている。1962年、イギリス人化学者ニール・バートレットは、はじめて複雑なキセノン化合物の合成に成功した。その後、アメリカ・エネルギー省のアルゴンヌ国立研究所の科学者が、キセノンとフッ素の単純な化合物(4フッ化キセノン)の合成に成功。さらにラドンとクリプトンの化合物も合成され、バートレットの実験の正しさが裏づけられた。クリプトン化合物の合成はひじょうにむずかしいが、キセノンとラドンは容易にフッ素と反応する。そのため、最初にフッ素と反応させてフッ化物をつくり、次にキセノン化合物、ラドン化合物を合成する。