協奏曲
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協奏曲
IV. ロマン派時代

1820年をすぎると、協奏曲を3曲以上書いた作曲家はほとんどいなくなる。この時代の作品の多くは、特定の名演奏家のために書かれた。このころ、「超自然的」とまで評されたイタリアのパガニーニによるバイオリン演奏、やがてはそれに匹敵するハンガリーのリストによるピアノ演奏が、名人芸神話を生みだし、協奏曲の発展にも影響をあたえる。

ロマン派の主要な協奏曲(ほとんどがピアノ協奏曲、もしくはバイオリン協奏曲)は、リスト、ドイツのウェーバー、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス、ポーランドのショパン、ロシアのチャイコフスキーの作品である。彼らの作品は、3楽章構成という大枠をたもちながらも、楽章構成や各楽章の形式に種々の実験をこころみている。それでもなおかつ、基本的には交響曲に共通する性質をもち、独奏とオーケストラはほぼつねに劇的な対照を演じるものの、最終的には渾然と一体化する。