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人間に有害な放射性核種 |
近年、核実験やチェルノブイリ原子力発電所の事故などにともない、放射性の核種が自然環境中に拡散されている。人間の体内にとりこまれることで、以下のようにさまざまな影響がでる恐れがある。また半減期の長いものもあり、将来にわたって深刻な問題をひきおこすことが懸念されている。
³H(水素3:トリチウム) 半減期12.33年
β粒子を放出して³Heに変化する。
核実験や原子力発電所の炉心で生成するが、おもに水分子中にふくまれて体内に入ってくる。
137Cs(セシウム137) 半減期30.07年
セシウムはカリウムと同じ周期表1族の元素で、アルカリ金属とよばれている。カリウムに性質がよく似ているため、食物をへて人体内に入ると、カリウムのかわりに広く体内(全身の筋肉質)に分布していく。排出ははやく、数十日から100日くらいで体内量の半分が排出される。
90Sr(ストロンチウム90) 半減期28.78年
ストロンチウムはカルシウムと同族の元素で、アルカリ土類金属とよばれ、たがいに化学的性質がよく似ている。そのため、人体にとりこまれた場合は、骨の主成分であるリン酸カルシウムのかわりに、骨や骨髄(こつずい)に蓄積されていく。そこで崩壊していくため、骨髄細胞を傷つけて白血病をひきおこす可能性がある。
131I(ヨウ素131) 半減期8.0207日
131Iがとりこまれた場合、成長期の子供では甲状腺に多く蓄積されていく。チェルノブイリ原子力発電所の事故では131Iがもれだしたと考えられたため、発電所周辺の子供たちにはヨウ素錠があたえられた。これは、あらかじめ甲状腺をヨウ素で飽和させることにより、放射性同位体の131Iが体内にとりこまれた場合でも、甲状腺に蓄積されないようにするためである。131Iは半減期が約8日と短いため、3カ月がすぎれば放射能が1000分の1以下に低減する。
239Pu(プルトニウム239) 半減期2万4110年
きわめて毒性が強い。微粒子が肺に吸入されて付着すると、崩壊にともないアルファ粒子を放出すため、肺癌の原因になったり、DNAに損傷をあたえ、白血病をひきおこしたりする。半減期が長いために問題が大きい。
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