装身具
印刷するには、[ファイル] メニューの [印刷] をクリックします。
装身具
I. プロローグ

貴金属や宝石の装飾品は、社会的地位のシンボルとして、また、宗教的・社会的・政治的帰属をしめすものとして、古代からあらゆる文化をもつ人々によって身につけられてきた。もっともひろい意味では、装身具には毛髪、羽根、革、鱗(うろこ)、骨、貝殻、木、陶磁器、金属、鉱物などさまざまな有機物や無機物からつくられている品々もふくまれる。しかし厳密には、台座につけられた宝石や半貴石、および金・銀・白金・銅・真鍮(しんちゅう:黄銅)などの、希少価値があったり、人の心をひきつけたりする金属でつくられているものをいう。

頭部につける装身具としては、冠、ダイアデム(帯状髪飾り)、ティアラ(頭飾り)、ヘア・ピン、イヤリング、鼻輪、口輪、首にはネックレス、ペンダント、胸には胸飾り、ブローチ、留め金、ボタン、手足には指輪、ブレスレット、アームレット、アンクレット、胴体にはベルトや飾り帯などがある。古代の装身具についての知識の大半は、墓の副葬品からえられたものである。死者とともに貴重品を埋葬しない文化の装身具については、現存する絵画や彫刻から情報がえられる。