| 原子炉 | 項目ビュー | ||||
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| IV. | 最初の原子炉 |
原理的な意味での最初の原子炉は1942年にイタリア出身の物理学者フェルミがシカゴ大学につくったシカゴ・パイル1号(CP-1)であるが、大型原子炉としては、アメリカで44年にワシントン州のハンフォードに建設されたものである。目的は核兵器用の原料生産であった。この炉では、238U(ウラン238)が中性子を吸収して核兵器の原料となるプルトニウムを生産した。→核兵器の「マンハッタン計画」
その後1953年、当時のアメリカ大統領アイゼンハワーは、アトムズ・フォア・ピース(平和のための原子力)計画を発表した。それは、将来的にやすくて豊富なエネルギーを約束するものとうけとられ、電力業界は原子力が、埋蔵量が減少していく化石燃料におきかわり、電力が安価に生産できるとみこんだ。また、天然資源保護グループは、大気汚染や露天掘り(→ 採鉱)が減少すると期待した。一般市民も、原子力を戦争目的から平和目的に転換するものとして、この計画を好意的にうけとめた。
しかし、最初の楽観論にもかかわらず、原子力の安全性と核兵器の拡散問題(→ 核拡散防止条約)についてよりくわしい検討がおこなわれるにつれて、核エネルギーについて疑問視する意見が強まっていった。