原子炉
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原子炉
III. 核分裂によるエネルギー

ウランの放射性同位体である235U(ウラン235)の原子核1個が核分裂をおこすと、約200MeV(メガ電子ボルト:100万eV)のエネルギーが発生する。これを1kg当たりに換算すると約80兆J(ジュール)となり、24時間で消費したとすると、発電所としては100万kW(キロワット:ワット)の能力に相当する。これを反応式であらわすと、次のようになる。

原子力発電を安全におこなうことができれば、エネルギー供給の安定化がはかられ、石油や石炭などの化石燃料を燃焼させて発生する大気汚染や地球温暖化をふせぐと期待されていた。しかし、各地で事故をおこして重大な被害をもたらし、完全な安全性が確保できるとはいえないことが判明し、地域住民に大きな不安をいだかせている。さらに、放射性廃棄物の輸送や再処理、最終処理までの全過程をふくめると、現在のところはかならずしも化石燃料より低コストとはいえない、などの問題がある。核燃料サイクル:核燃料再処理工場