認知心理学
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認知心理学
I. プロローグ

知覚、記憶、学習、思考などを研究対象とする心理学の一分野。認知科学は近年めざましい発展をとげつつある。そこには心理学をはじめ、コンピューター科学、脳神経科学、言語学、哲学などの多様な領域がふくまれ、大きな分野を形成しているが、認知心理学はその1分野である。つまり認知心理学とは、情報処理を基礎とした認知主義的なアプローチをとる心理学のことで、ひろい意味ではたんに認知の領域ばかりでなく、社会心理学や発達心理学など、心理学の他の分野をもこの「認知主義」という大きな枠組みの中にとりこんであつかっていこうとする心理学のひとつの立場をあらわすものだといえる。

またせまい意味では、それは多様な心理学の領域の中でも、とくに認知の領域をあつかう心理学、つまり人間の認知の働きを研究対象としてとりあげ、それを上記のコンピューター科学をはじめとする認知科学の枠組みのもとで解明していこうという心理学の一領域をさす。ここでは後者をとりあげる。