ノルマンディ
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ノルマンディ
II. 自然

ノルマンディは地質学上ことなったふたつの部分にわけられる。西部はアルモリカン山地に属する古生層からなり、ノルマンディ丘陵が広がる。最高点はアバロワール山の417m。カランタンやバローニュなどの盆地が点在する。西端にはコタンタン半島がイギリス海峡に突出し、セーヌ湾とサンマロ湾をわけている。一方東部は、パリ盆地と同じ堆積層で、コー地方、ヌブール地方、ベクサンノルマン地方などでは中生代の白亜質の高原が広がる。このあたりの地層は新生代に褶曲し、断層を生じた。そこにセーヌ川が谷をきざみながら北西流し、イギリス海峡にそそぐ。また西部と東部では景観もことなる。西部では、牧草地や耕地を生垣がかこむボカージュ、東部ではカンパーニュとよばれる開放耕地が主であるが、中間の地帯では、オージュ地方のボカージュ、カーンやアランソン周辺のカンパーニュ、ベッサン地方の窪地というようにさまざまな景観が混在している。

500kmにおよぶ海岸線をもつノルマンディは海の影響を強くうけている。年降水量は700~900mmに達する。気温の年格差は小さく、夏は比較的すずしく、冬も氷点下になることはまれである。しかししばしば霧やもやがかかる。

おもな都市は、バスノルマンディの首都でカルバドス県都のカーン、シェルブール、オートノルマンディの首都でセーヌマリティム県都のルーアン、ルアーブルである。そのほかの町を西からあげると、アブランシュ、クータンス、マンシュ県都のサンロー、ビール、バイユー、アルジャンタン、オルヌ県都のアランソン、リジュー、ディエップ、そしてウール県都のエブルーである。

観光資源にもめぐまれている。モンサンミシェルをはじめとして、ノルマンディ作戦の上陸地であるコタンタン半島東岸のユタビーチ、ドービルやトルービルなどの海水浴場、またオンフルール、フェカン、エトルタなどが観光客をあつめている。