| マルクス,K. | 項目ビュー | ||||
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| II. | 「共産党宣言」 |
1845年、マルクスはベルギーのブリュッセルに移住した。プロイセン政府がフランスに彼の追放を要求したためで、同年末にプロイセン国籍をすてた。46年には国際的革命組織として共産主義通信委員会を発足させた。翌年、同様の活動をめざしていたロンドンのドイツ人亡命者たちの組織、義人同盟が、マルクスとエンゲルスに加盟を要請してきた。義人同盟は共産主義者同盟に組織変更し、同盟の綱領の作成をマルクスとエンゲルスが担当することになった。こうしてできたのが「共産党宣言」で、エンゲルスの協力のもとにマルクスが執筆した。「共産党宣言」は、おりしもヨーロッパ各地に48年革命が勃発(ぼっぱつ)しはじめた同年2月にロンドンで出版され、近代共産主義の歴史的文書となった。
マルクスはこの「共産党宣言」の中で、これまでの社会の歴史は階級闘争の歴史であること、近代資本主義社会は封建社会の没落から生まれ、貴族にかわって社会を支配したブルジョワジー(資本家階級)と、労働力を売る以外には生活の糧(かて)をもたないプロレタリアート(労働者階級)の2大階級に分裂していくこと、そして資本家階級と労働者階級との階級闘争を通じて労働者階級は究極的に無階級社会を実現すること、を宣言した。