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| II. | 沸点と圧力 |
水と水蒸気のように、同じ物質が熱平衡(→ 熱力学:平衡)に達すると、沸騰がおこる。そして、沸点は、液体内部に発生する蒸気圧(→ 蒸気)が、液体にくわわる大気圧(1013.25hPa)とひとしくなる温度である。なお、このときの蒸気圧を飽和蒸気圧という。
ふつう沸点は1気圧での温度をいうが、実際には大気圧の変動によって上昇または下降する。たとえば、1気圧での水の沸点は100°C(正確には99.974°C)だが、気圧をあげると沸点は上昇し、気圧をさげると100°C以下になる。また、大気圧が低くなる高山などでは、水は100°Cよりも低い温度で沸騰する。ちなみに、標高が1000m高くなれば約100hPa気圧が低くくなり、沸点は2.7°Cさがる。
沸点は物質の種類によってさまざまである。ヘリウムはもっとも沸点の低い物質で、1気圧下で約-268.934°Cである。もっとも沸点の高い物質はおそらくタングステンで、約5700°Cである。さまざまな元素や化合物について、1気圧における標準沸点が測定されている。