ブルガリア
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ブルガリア
II. 国土と資源

国土の半分以上を丘陵か山地が占める。北西から東の黒海にかけてバルカン山脈(スタラ山脈)がはしり、北のルーマニアとの国境をながれるドナウ川とエーゲ海との分水界をなしている。バルカン山脈の北斜面はブルガリア台地となってドナウ川にいたる。山脈の南側には並行するように、トラキア平原として知られる幾筋かの細長い平野が広がる。その南には起伏にとむ雄大なロドピ山脈がつらなり、ギリシャとの国境となっている。ロドピ山脈の西にあるリラ山脈には、バルカン半島の最高峰ムサラ山(2925m)がある。

主要河川はドナウ川と、その支流のイスクル川(全長370km)およびヤントラ川(290km)、エーゲ海にそそぐストルマ川、マリツァ川、メスタ川など。

1. 気候

冬寒く夏は暑い大陸性気候の地域が多い。同緯度のヨーロッパの他地域にくらべ、気候はきびしく、気温の年較差が大きい。干ばつや霜、風、雹(ひょう)などのため、作物にしばしば被害が出る。バルカン山脈の南側は、かわいた夏としめった穏やかな冬を特徴とする地中海性気候で、とくにロドピ山脈南西部の渓谷に顕著である。

2. 動植物と天然資源

国土の33%が森林におおわれており、その半分は木材向きの高木である。バルカン山脈は樹木の種類が豊富で、ロドピ山脈以西はブナ、ナラなどがみられる。哺乳類は81種(2000年)、鳥類は240種生息している。南西部の山岳地帯には、クマ、オオカミ、ヘラジカ、キツネなどの野生動物が生息している。

土地は穀物栽培に適し、肥沃(ひよく)なトラキア平原では多角経営も盛んである。鉱物資源は、鉄鉱石、石炭(褐炭)が代表的。少量ながらマンガン、石油なども産する。