| 受粉 | 項目ビュー | ||||
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| III. | 花粉の媒介 |
受粉において花粉をはこぶものの違いにより、昆虫や鳥などによる虫媒や動物媒、風による風媒、水ではこばれる水媒などがある。ハチなどの昆虫や、鳥、コウモリなどは、同じ種の花から花へととびまわり、花粉を選択してはこぶ。ある植物とハチの間には、きわめて特殊な関係がある。たとえば、エニシダの花は、マルハナバチの一種がとまったときだけ、葯がはじけて花粉がとびだし、ハチの腹部に付着する。他家受粉の媒介者としてもっとも重要なのはミツバチで、果樹園には受粉を目的に巣箱がおかれている。舌の長い熱帯産のオオコウモリは、夜間の香り、豊富な蜜やタンパク質にとんだ花粉などにひきよせられ、特定の種の花にむらがる。
風は広範囲に花粉をまきちらすので、針葉樹などの風媒花は受粉率を高めるため膨大な量の花粉をつくる。スギ林などが、とびちった花粉でかすむこともめずらしくない。ナツメヤシは風媒花だが、中近東では何百年にもわたり人工受粉がなされている。
→植物の「共生と競争」