セザンヌ,P.
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セザンヌ,P.
I. プロローグ

1839~1906 近代絵画の父とよばれるフランスの画家。自然主義的な描写、個性的表現、絵画の抽象性を理想的に総合しようと努力した。

同時代の芸術家の中で、セザンヌほど20世紀の美術に深い影響をあたえた人物はいない。フランス人画家マティスやスペイン人芸術家ピカソに対して最大の影響力をあたえた人物であった。マティスは彼の色彩を賛美し、ピカソは彼の平面的な画面構成をキュビスムのスタイルにまでおしすすめた。

しかし生前はほとんど注目されることはなく、孤独のうちに制作をつづけた。批評家たちを信用せず、友人も少なく、1895年まではほとんど絵を発表していない。そのうえ、その行動を奇異なものとしかみなかった家族からも孤立し、その芸術の革新性が理解されることはなかった。