| セザンヌ,P. | 項目ビュー | ||||
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| VI. | セザンヌ作品の意味 |
長い間セザンヌは、印象派の古い仲間たちや、オランダ人画家ゴッホやフランス人画家ゴーギャンなどのわかい世代の過激な後期印象派の芸術家たちにしか知られていなかった。しかし1895年、パリの野心的な画商ボラールがセザンヌ展を企画し、その後数年間にわたって成功させた。1904年ごろにはおもな公式展でセザンヌがとりあげられ、06年10月22日エクサンプロバンスで没するころには伝説的人物になっていた。
晩年には、仕事中の彼の姿をみて、あわよくば有益な言葉をききたいと、わかい芸術家たちが大勢おとずれた。セザンヌの様式も理論も謎(なぞ)につつまれたまま、ある人には素朴なプリミティブ派にみえ、ある人には卓抜な技術をもった洗練された作家にうつった。しかし、厳格な画面構成とむすびあわされた強烈な色彩は、彼自身はしきりになげいていたにもかかわらず、きわめて個性的なやり方で絵画の基本的な表現要素を総合することに成功したことを雄弁にものがたっている。
→ 現代美術と現代建築:後期印象派