軸受
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軸受
II. すべり軸受

すべり軸受は、構造的にはころがり軸受より単純であるが、理論と作用ではより複雑になる。軸受で支持される回転軸で軸受の中にはいっている部分をジャーナルとよび、その外側をつつんでいる部分をスリーブとよぶ。ほとんどの軸受のスリーブは黄銅、青銅、またはスズにアンチモンと銅をくわえた、バビットメタル、ホワイトメタルなどで製作されている。すべり軸受は、一般にジャーナルの穴を通じ、あるいは軸受をおさめたハウジングから圧力で潤滑油をおくる。スリーブには、油が平均していきわたるように軸受の表面に溝をきざんである。

ジャーナルは、ごくうすい油膜の上に支持されていて、ジャーナルとスリーブは実際には接触していない。回転速度がますと、他の変数は一定のまま油膜は厚みをまして、速度に正比例するよりは少なめに摩擦がふえる。逆に、速度がおちると、他の要素がかわらなければ油膜はうすくなる。しかし、速度が極端におちると、油膜がこわれてジャーナルとスリーブの金属面が直接接触する。そこで、機械が始動するときは摩擦が大きくなる。そして始動時に大きな応力がかかれば、軸受が破損することもある。これにくらべて、ころがり軸受は始動時の摩擦は小さい。

宝石類をつかった軸受は、精密な時計などの微小なシャフトをとりつけるのに利用される。これはシャフトの両端がごく硬い物質にとりつけられる摩擦型の軸受である。軸受は微量の高純度の潤滑油でなめらかにする。