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| VII. | サクラの利用 |
サクラは花の美しさをたのしむだけではない。材はかたくて伸縮が少なく、加工もしやすいことから、昔からいろいろな用途につかわれてきた。とくにヤマザクラ、オオヤマザクラ、カスミザクラの木は色つやもよく、高級材として、器具、家具、建築材になり、版画の版木には最高とされる。オルガン、ピアノ、琴などの楽器にもつかう。
ヤマザクラやオオヤマザクラの樹皮は色つやと模様がうつくしいので、茶筒、小箱などの外側にはって秋田特産の樺細工(かばざいく)になる。また、樹皮を煎(せん)じて、せき止めにつかう。
桜餅をつつむのは、おもにオオシマザクラの葉を塩漬けにしたもので、餅といっしょに食べられる。結婚式でだされるさくら湯には、サトザクラの普賢象(ふげんぞう)の花弁がよくつかわれる。