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| VIII. | サクラの開花前線 |
毎年、春に気象庁から発表されるサクラの開花予想日は、サクラのなかで日本でいちばん広く植えられているソメイヨシノを対象にしたものである。各地の開花日を日別にむすんだ線は「サクラ前線」とよばれる。ソメイヨシノが九州南部で開花してから、東京で開花するまではわずか5~6日間だが、東京から青森までは1カ月近くかかる。札幌ではさらに半月後、東京より1カ月半もおくれてさきはじめる。このように関東地方から北にすすむと、開花のスピードが大幅におくれるのは、気温の差が大きくなることによる。つまり、サクラの開花日はその土地の気温と密接な関係があり、「サクラ前線」は各地の気温をもとにしてつくられている。
また、同じ地方でも、標高の高い所と低い所では開花日がちがってくる。平地より100m高いと、2~3日おくれる。300mでは5日ぐらいおそくなる。
サクラは開花してから5~10日が最高の満開日となる。ソメイヨシノより10~20日おくれて、サトザクラ(園芸品種)がさきはじめる。タンポポはその地域のソメイヨシノより前に開花する。
分類:バラ科サクラ属。ヤマザクラの学名はPrunus jamasakura。オオヤマザクラはP. sargentii。カスミザクラはP. leveilleana。オオシマザクラはP. lannesiana var. speciosa。マメザクラはP. incisa。ミネザクラはP. nipponica。チョウジザクラはP. apetala。エドヒガンはP. pendula f. ascendens。カンヒザクラはP. campanulata。ミヤマザクラはP. maximowiczii。セイヨウミザクラはP. avium。