アリストテレス
印刷するには、[ファイル] メニューの [印刷] をクリックします。
アリストテレス
VII. 形而上学

自然界の事物は物質、植物、動物、人間、天体(知的な存在者)というふうに階層状につらなっていて、そのいちばん上の階層に神がいる、とアリストテレスはいう。自然界全体は、上の階層のものが下のものの目的になるような目的論的体系をもつ。神はあらゆる存在者があこがれる究極目的なのである。神自身はほかに目的をもたないからうごかないが、ほかのすべてをうごかす。愛されるものが愛するものをうごかすように、神はうごかないでうごかす。神は不動の動者、しかも世界全体の第一動者である。世界のうちに属するこのような神は、宗教的な神ではない。アリストテレスは自分の「神学」を、科学が必要とし、科学が確定できる範囲に限定しているからである。形而上学