種子
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種子
III. 休眠

種子に発芽力がないことと、種子が休眠していることとは混同されやすい。多くの種子は親植物からおちたのち、いわゆる休眠期をへてはじめて発芽する。ラン科の中には、この休眠期に種子が成熟しおえるものもある。他の植物では、休眠期の間に化学的変化がおこって種子が発芽できるようになる。ひじょうに丈夫な種皮をもつ種子では、軟化あるいは腐敗(腐敗と分解)して水や酸素が種子にはいるようになって胚の生長がすすみ、種皮をつきやぶる。未発達の胚をもつ種子の場合、栽培者が休眠期間を短縮しようとしても、うまくいかないことが多い。しかし成熟した胚をもっている場合は、かたい皮に傷をつけたり、水または硫酸のような科学薬品へひたしたり、熱をくわえて種皮に割れ目をいれたり、さらに凍結と解凍を交互におこなったりすることで、発芽が誘発されることがある。