ブラックホール
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ブラックホール
IV. 巨大ブラックホール

宇宙には少なくとも2種類のブラックホールが存在すると天文学者たちは考えていたが、2000年に中質量のものも発見されている。そのひとつは、太陽の質量の30~40倍という大質量の恒星が超新星(新星と超新星)爆発をおこし、大部分の物質が飛散したあとにのこされた太陽の10倍程度の小型なブラックホールである。だが、もう一方のブラックホールは太陽の質量の数百万倍から数億倍という巨大なもので、電波銀河やクエーサーなど活動的な銀河の中心核に存在し、宇宙ジェットなどのエネルギー源になっていると考えられている。現在、ハッブル宇宙望遠鏡による観測の結果、およそ20個ほどの巨大ブラックホールの候補となる天体が発見されている。1995年(平成7)、国立天文台の中井直正らのグループは、野辺山(長野県)の45m電波望遠鏡によりアメリカのグループとの共同超長基線電波干渉法(VLBI)観測で、渦巻銀河M106(地球から2300万光年の距離にある)の中心部に太陽質量の3900万倍の巨大ブラックホールを発見した。これは銀河の中心核に巨大ブラックホールが存在することを最初に確認したものとなった。また、この国立天文台のグループは、2001年8月に我々の銀河系と似た大きさの渦巻銀河IC2560(8500万光年の距離)の中心部には太陽の質量の280万倍にもなる巨大なブラックホールが存在することを確認した。