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| II. | マメ科の特徴 |
豆果(とうか)には、ひとつの室からなる平らな莢(さや)の両端に筋がついている。エンドウなどの莢は、ふつうその筋にそってさけ、その筋の1本にそって種子がついている。地下で成熟するラッカセイのように、莢が裂けないものもある。豆果は長さがわずか数ミリメートルのものから30cm以上のものまであり、種子は1個または多数で、色が鮮やかなものも不鮮明なものもある(→ 果実)。
花は両性で、ふつう左右相称、多くは蝶(ちょう)形花となるが放射相称のものもある。いずれの場合も5個の萼片(がくへん)、5枚の花弁、雄蕊(おしべ)があわさって、子房の基部のまわりに萼を形成している。ふつう雄蕊が10本で、それらがくっついて一体化している場合と、9本の雄蕊と1本の雄蕊が別のグループになっている場合がある。熟して豆果になる子房は、1心皮からなり、花のほかの部分の上に実をむすぶ。
マメ科の一般的な特徴は、リゾビウム属のバクテリアをふくむ根粒がみられることである。これらのバクテリアには、マメ科植物がつかえない大気中の窒素を、硝酸塩にかえてつかえる形にする働きがある。マメ科植物は、とくに土壌に窒素を補充するために植えられることが多い(→ 窒素固定)。