| 石炭 | 項目ビュー | ||||
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| III. | 石炭の分類 |
石炭の分類は、石炭化度、工業分析による発熱量や揮発分、燃料比などを指標として定量的におこなわれるほか、粘結性や石炭生成過程、燃焼特性、形状、用途、産出地や採掘炭坑などによる定性的なものがある。なかでも石炭としての成熟度を評価する石炭化度による分類は基本的なものであり、石炭の性質そのものに着目する方法であるため、ほかの指標や石炭の生成、埋蔵量、分布などと関係が深い。日本では、JIS(日本工業規格)の炭量計算基準(JIS M1002)によって炭素含有率の高い炭質の順に、無煙炭、瀝青炭、亜瀝青炭、褐炭(かったん)に分類する方法がある。
この4分類は、石炭化度、工業分析による発熱量、燃料比の値にほぼ対応しており、炭素量の多い無煙炭ほど発熱量が大きい。このほか、褐炭になる以前の亜炭、寒冷地の植物が湿地帯で堆積してできる泥炭(草炭、ピート)、木質をふくまない燭炭(しょくたん)、地中マグマによる急速な熱分解でできた煽石(せんせき:天然コークス)などがある。
| 1. | 粘結性による分類 |
石炭は燃料のほか、多くがコークス製造の原料につかわれるが、この場合、石炭の粘結性が重要な役割をはたす。というのも、粘結性の高い石炭は、加熱すると溶融して粒子が結合しやすく、この結合が製鉄高炉用コークスに必要とされるさまざまな強度を保証するからである。石炭はこの粘結性によって粘結炭と非粘結炭に大別され、粘結炭はさらに強粘結炭と弱粘結炭に分類される。この粘結性を日本の4つの炭質分類法に対応させると、瀝青炭には強粘結性のものと粘結性のもの、亜瀝青炭には弱粘結性のものと非粘結性のものがあり、無煙炭と褐炭は非粘結性である。
また石炭の高温乾留によってコークスをつくる際には石炭中の揮発分がおいだされるが、同じ粘結炭でも揮発分が少ないほど強度のある良質のコークスを製造することができる。