天の川
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天の川
I. プロローグ

銀河ともいう。太陽系をふくむ大きな円盤状の星の集合だが、夜空にのびてぼんやりと明るい帯にみえる。ぼやっとかすんでみえるのは、あまりに遠くにあるために、肉眼では1個ずつ区別することのできない多くの星の光が重なっているためである。はっきりとみえる星は私たちの銀河系の中にあり、1個ずつ識別できるほど太陽系の近くにある。

北半球の中緯度地方から天の川がもっともよくみえるのは、月のないはれた夏の夜である。天の川は北東から南東の地平線へと空をぐるりととりまき、形の不規則な明るい帯のようにみえる。ペルセウス座、カシオペヤ座、ケフェウス座をとおってのびている。はくちょう座のあたりで天の川は2つの流れにわかれる。西側の流れははくちょう座をとおっている間は明るいが、へびつかい座のあたりで厚いちりの雲のためにかすかになり、さそり座でふたたびその姿をあらわす。東側の流れは、たて座からいて座へと南にむかうにつれて、さらに明るく輝く。天の川でもっとも明るいのは、たて座からいて座をとおってさそり座へとのびる領域である。銀河系の中心はいて座の方向にあり、太陽から約2万6000光年はなれている。