| ルーマニア | 項目ビュー | ||||
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| IV. | 文化 |
ルーマニア文化は古代ローマの文化から派生したが、スラブ人、マジャール人(ハンガリー人)、ギリシャ、トルコなどの文化の影響もうけている。詩や民話、民謡がルーマニア文化の真髄をなし、西ヨーロッパのさまざまな潮流の影響にさらされながらも土着的な要素をとどめている。文学、美術、音楽は19世紀に成熟期をむかえた。
| 1. | 文学 |
ルーマニア文学はきわめて多様な発展をみせており、おおむね5期にわかれる。
15~18世紀の第1期は、宗教文学が主体だった。18世紀後半からの第2期には、ラテン系民族としての自覚にもとづくルーマニア人の歴史や言語についての著作があらわされた。
第1次世界大戦以前の約100年間に文学は成熟をとげたが、これは国家の統一の反映でもあった。詩人で劇作家のバシーレ・アレクサンドリがこの時期の代表的な文学者で、ロマン派の詩人ミハイ・エミネスク、劇作家イオン・ルカ・カラジアレも後世代の作家たちに影響をあたえた。両大戦間の第4期における文学は民族的なテーマをあつかったものが多く、小説家ではミハイ・サドベヤヌが代表的である。
社会主義体制下の1940年代後半から80年代にかけての文学は、一時的に統制がゆるめられた60年代後半をのぞいて、ソビエト連邦(ソ連)の影響によるリアリズム(→ 社会主義リアリズム)に特徴づけられる。宗教学者ですぐれた文学者でもあったミルチャ・エリアーデは、第2次世界大戦後ルーマニアをはなれた。フランスで活躍した不条理劇の作家イヨネスコもルーマニア出身である。
| 2. | 美術と音楽 |
文学と同様、美術も19世紀にひとつのピークをむかえた。この時期の代表的な画家は、肖像画のテオドル・アマンと風景画のニコラエ・グリゴレスクである。社会主義時代はソ連風のリアリズムが主流となった。彫刻家ブランクーシは20世紀美術のあり方に大きな影響をあたえた。
バイオリニストで作曲家のジョルジュ・エネスコ、ピアニストのディヌ・リパッティなど、すぐれた音楽家も輩出している。
| 3. | 図書館と博物館 |
主要な図書館は、国立図書館とルーマニア・アカデミー付属図書館である。ブカレストのルーマニア国立美術館は、ルーマニアだけでなく西ヨーロッパやオリエントの充実したコレクションを所蔵している。