| ルーマニア | 項目ビュー | ||||
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| II. | 国土と資源 |
国土はほぼ楕円形(だえんけい)をなし、東西の最長部は約740km、南北は約475kmである。地形は変化にとむ。
中央部のトランシルバニア台地は丘陵が多いが、渓谷や耕作に適したなだらかな斜面がある。台地は山脈にかこまれ、東には東カルパティア山脈(→ カルパティア山脈)が南東方向にはしり、南ではトランシルバニアアルプスが東西にのびてドナウ川の「鉄門」とよばれる峡谷へとつづいている。ルーマニアの最高峰モルドベアヌ山(2543m)はトランシルバニアアルプスにある。台地の西側にはビホル山地がみられる。
これらの山脈の外側には平野が広がる。西部では、通常バナトとよばれるティサ平原がセルビアとの国境へ、クリシュ平原がハンガリーとの国境へ広がっている。南部ではトランシルバニアアルプスとブルガリアの間のワラキア平原、東部ではカルパティア山脈の東側のモルダビア平原がもっとも広大である。黒海沿岸のドブルジア(ブルガリア語ではドブルジャ)台地は南のブルガリアまでつづいている。
主要河川はドナウ川で、大部分が南の国境となり、セルビアおよびブルガリアと接している。鉄門付近とドナウ・デルタは湿地帯である。ほかに、ティサ川に流入するムレシュ川、モルドバとの国境となるプルート川や、オルト川、シレト川などがあり、いずれもドナウ水系に属する。山地には小さな淡水湖も多いが、黒海沿岸には大きな塩水湖があり、ラゼルム湖が最大である。
| 1. | 気候 |
トランシルバニア台地、カルパティア山脈、西部の平原は、夏はしのぎやすいが冬は寒い。ワラキア、モルダビア、ドブルジアの各平原は、夏の暑さも冬の寒さも比較的きびしい。どの地方も冬から夏へと季節が急激にうつりかわる。年降水量は平野部では500mm程度だが、山岳地帯では1000mm前後となる。
| 2. | 動植物と天然資源 |
森林はワラキア平原やモルダビア平原に集中しているが、現在では切りひらかれて農地化がすすんでいる。山麓(さんろく)の斜面にはカバ、ブナ、ナラなどの落葉樹がみられる。標高が高くなると、マツやトウヒなどの針葉樹林となる。1750mより上では高山植物にかわる。
野生動物の宝庫で、カルパティア山脈ではイノシシ、オオカミ、オオヤマネコ、キツネ、シャモアなど比較的大型の動物が生息する。平原にはリス、野ウサギ、アナグマなどがすむ。野鳥は種類も豊富で、とくに渡り鳥が飛来するドナウ・デルタの一部は自然保護区に指定されている。河川と黒海には、カワカマス、コイ、サケ、チョウザメなどがいる。
鉱物資源では、原油、天然ガス、岩塩、石炭、褐炭、鉄鉱石、銅、ボーキサイト、クロム、マンガン、鉛、亜鉛などを産出する。