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| VI. | 環境問題 |
産業に起因する大気汚染や水質汚濁が深刻な問題となっている。各種の工場や火力発電所では、燃料のほとんどを石炭にたよっているため、二酸化炭素や二酸化硫黄が大量に排出される。ルーマニア中央部のコプシャミカや南部のジュルジュのような工業地帯、それに首都ブカレストでは、大気汚染がとくに深刻化している。
また、工場廃水がドナウ川などの河川に流出して水質を汚染しているため、ドナウ河口のデルタ地帯では生態系が危機にさらされている。このデルタはヨーロッパ最大の湿地帯で、1991年に世界遺産に登録されているが、2004年、ここに生息する数百種におよぶ鳥類や、数十種もの魚類・爬虫類(はちゅうるい)などのうち、63種が絶滅の危機にある生物とされた。