ガソリン
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ガソリン
II. 製法

分留以外のガソリンの製造法には、次のものがある。天然ガスからの液化・吸着によるもの。石油やその重質留分を触媒をつかって分解したもの。発生炉ガス(ガス)や石炭の水素化によるもの。低分子量の炭化水素の重合によるもの。

1. 分留とクラッキング

原油から直接分留して製造したガソリンを「直留ガソリン」とよぶ。このガソリンは、ふつう連続的に精留塔で精製される。この装置で灯油、燃料油、潤滑油、グリースなどの高沸点の留分からガソリンを分離する。この方法によるガソリンの産出量は、原油により約1~50%まで変化する。触媒やクラッキングによる製造法により、原油の重質成分からもガソリンがえられる。

2. 天然ガスの吸着

天然ガスが一定の割合で天然ガソリンをふくんでいるため、これを液化・吸着法でとりだすことができる。天然ガソリンを抽出する一般的な工程は、ガス井からでるガスを、ストローオイルとよばれる軽油をいれたいく本ものタワーを通過させる。このときストローオイルはガソリンを吸収するため、そこからガソリンを分留する。別の工程としては、活性アルミナ、活性炭、シリカゲルなどの吸着剤にガソリンを吸着させる方法がある。

3. 接触改質

接触改質というのは、触媒をつかってナフサなどの原料から自動車用のガソリンをつくることである。かつて高級ガソリンはハイドロフォーミングとよばれる工程でつくられていた。ハイドロフォーミングとは、アルナミに酸化モリブデンを担持した触媒をつかい、ナフサに高圧力で水素をみたした容器でおこなう。ハイドロフォーミングは、鎖状の炭化水素から水素をのぞいてトルエンなどの芳香族炭化水素にしたり、炭素の数が多い鎖状炭化水素に水素を付加して数の少ないものにする。低い価値の石油を高い価値のガソリンに変換するだけでなく、同時に硫黄などの不純物をとりのぞいてガソリンを化学的に純化する。発生炉ガス、石炭、コールタールの蒸留液からも水素化によってガソリンをつくることができる。

ハイドロフォーミングは1930年代末に工業化されたプロセスだが、触媒を連続して使用しているうちに、表面に炭素が付着して効率が低下するので、現在はあまりつかわれない。

プラットフォーミングは1949年にアメリカのUOP社が開発した方法で、触媒には白金をつかう。さらに改良された方法としては、アメリカのシェブロンリサーチ社が開発したレニフォーミングがある。これは白金とレニウムを触媒につかう。