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| IV. | 大気汚染 |
大気中に放出される酸化物など工場や自動車からの排気物質による酸性雨の被害が大きな問題になっている。また19世紀からつかわれつづけている石炭、また20世紀になって大量につかわれるようになった石油などの化石燃料の燃焼により、大気中の二酸化炭素の量がふえつづけており、地球の気候に大きな影響をあたえると考えられている(→ 温室効果)。
大気中のメタンの急激な増加も、温室効果の問題と関係がある。さらにメタンには大気中の水酸イオンの量をへらし、その結果、大気自体の汚染浄化力を弱めてしまうという問題もある。→ 大気汚染:気候:スモッグ
空気塊のサンプルを調査した結果によると、少なくとも高度およそ80kmまでの大気の組成は、基本的に地表付近とかわらない。重い気体は軽い気体の下に移動しようとするが、気流によってつねにかきまぜられる。オゾンO3は酸素原子3つで1つの分子をつくっているが、大気の下層ではひじょうに濃度が低い。高度およそ30km付近では、太陽からの紫外線の光化学作用によってオゾンが生成されるため、オゾン濃度が高くなっている。このあたりをオゾン層という。さまざまな大気の乱れや下降流は、このオゾンを地表まではこぶ。大気下層では、人間活動によるオゾンの増加が農作物などに被害をあたえることがある。
冷蔵庫や冷房装置の冷媒やスプレーにつかわれてきた、クロロフルオロカーボン(CFC)やクロロフルオロメタン(CFM)という化学物質(→ フロンガス)が、大気中に急増してきていることが、1970年代の初めにわかり、オゾン層の破壊が問題になった。オゾン層のオゾンは、地表が過度に太陽光線中の紫外線にさらされるのをふせいでいるが、これらの化合物は太陽光線の作用で化学反応をおこし、成層圏のオゾンを破壊することが明らかになった。オゾン層のオゾンは、太陽からの紫外線を吸収し、強い紫外線から生物をまもっている。オゾン層の破壊は、生物への悪影響、とくに人間の皮膚ガンの増加につながると心配されている。そのため、必要不可欠なもの以外、CFCはほかのもので代用されつつある。→ フロン:環境問題:スプレー:オゾン層:光化学
大気の循環については、気象学、風を参照。